2016年10月7日金曜日

スモーキーマウンテン少年野球育成プロジェクト

こんばんは。サクラのひらおです。

今日は、我がチームの遠藤監督が携わっている、すてきな活動をご紹介したいと思います。

それは、フィリピン最大のスラム、スモーキーマウンテンで行われている、少年野球のプロジェクトです。

フィリピンはずいぶんと発展しましたが、現在でも貧富の差は大きく、たくさんのスラムが存在します。その中でも最大のスラムが、スモーキーマウンテンです。マウンテンというのは、山のことですが、スモーキーマウンテンは、首都マニラで出たゴミが山積みされている、ゴミの山です。ゴミの中から、金属やビニールなど、お金になるものを探して、生活している人たちがたくさんいます。そして、ゴミを拾う人の多くは、子どもたちです。

子どもたちは、学校にも行けず、スモーキーマウンテンでの生活から抜け出すことがなかなかできません。ゴミの山の化学反応から発生する煙から異臭がし、衛生状態は最悪です。

そんな子どもたちに、野球を通じて子どもたちに夢を持たせ、教育を受ける環境を作ろうというのが「スモーキーマウンテン少年野球プロジェクト」です。今年で5年目になるこの活動は、日本のプロ野球名球会のサポートも受けながら、徐々に拡大し、昨年は15名の子どもたちが野球で奨学金を受け、進学できました。毎年100名ほどの子どもたちが参加しています。

遠藤監督は、この活動の参加メンバーで、毎年フィリピンで子どもたちに野球を教えるほか、城東連盟に働きかけ、道具の提供を幅広く募るなど、精力的に活動しています。
いつか、サクラとフィリピンの子どもたちが、ナショナルチームで対戦する日が来ることを夢見て、この活動をサポートしていきたいと思っています。

2016年9月29日木曜日

野球チームの役割

みなさんお久しぶりです。サクラのひらおです。

ずいぶん更新が遅くなってしまいました。大会が続いているものですからというのは言い訳になりませんね。ちゃんと更新するよう心がけます。

さて、最近よく思うのですが、

野球チームの役割は何か

ということです。

これはなかなか難しい話で、なんとなれば、立場によって、人によってチームに求めるものはそれぞれ異なります。

野球を上手にしてほしい
勝てるチームにしてほしい
野球を楽しみたい
礼儀を覚えさせてほしい
あいさつができるようにしてほしい
体を強くしてほしい

など、いろいろです。
もちろんどれかひとつに絞らなければならないことではないのでしょうが、どれに重点を置くかでチームの動き方は違ってきます。

指導者は概ね誰でも、強いチームを作りたいと思います。
でも、それだけでは、控えの選手はどういう役割をそのチームで担うのでしょうか。まったく試合に出られないで卒業していく選手は、高校野球ではたくさんいます。でも、小学生の野球も同じに考えてよいのでしょうか。

どうも、強くするだけでは足りないように思います。勝利至上主義が批判されるのは、それによって他のことを軽視する風潮があるからです。

かといって、野球チームですから、極端な話、あいさつだけできるようになればいい、というのも変な話なのは、これも明らかです。

たとえば、もう時効でしょうから書きますが、とある中学校で、夏合宿に行って、いきなり選手全員に審判の練習をさせた監督さんがいたそうです。あとからものすごく文句が出たと聞きました。

答えに迷ったら、子どもの目線に立って考えてみましょう。
子どもは何を求めているのでしょうか。

好きな野球がもっとうまくなりたい

それが子どもたちの一番シンプルな思いではないかと思います。

野球が好きだ、うまくなりたい、そして勝ちたい、

ただ、子どもによって思いに濃淡がありますから、そこのところの多様性を認める包容力もチームには求められるように思います。

うまくなりたい、という思いを受け止めること、

そして、ひとり一人のその思いに目を向けて、うまくなるようにサポートしていくのが指導者、ひいては野球チームの本質的な役割かと思います。

その過程で必要ならば、規律も求めなければいけないし、人間関係がうまくいかないようであればそれをうまく解決していくことも必要でしょう。

ときどき見かけるのですが、ものすごく威張っている指導者も中にはいます。
監督というのは、メンバー表に選手の名前を書き込まなければいけない仕事です。そして、それは監督だけができる仕事です。ですから、あんなやつは使ってやらん、など、ある種の全能感のようなものを持っている錯覚に陥ることもあるのです。ただ、それは野球の指導者としての本質を忘れてしまった悲しい姿だと思います。

あくまで主役は子どもたち。
俺についてこい、ではなく、子どもたちがどこに向かいたいのかを確かめながら、チーム作りをしていく必要があるように思います。

もちろん、自省もこめて、です。




2016年7月24日日曜日

合宿珍事

こんばんは。サクラのひらおです。

先週末は二泊三日の夏期合宿でした。
まさに猛練習。選手たちは泣きながらも「もういっちょう来い!」と言ってノックを受けていました。
わずか二泊三日ですが、この短期間で、ずいぶん上達してくれました。これからが楽しみです。

さて、そんな合宿での出来事を少しご紹介します。

合宿の最初の晩ご飯はどんぶり飯にハンバーグ、シューマイ、煮魚、というメニュー。いただきますをして、一通り食べ終わった頃に、私の後ろに座っていたとらちゃんが、

「平尾監督、ご飯のおかわりいかがですか」

と聞いてきました。
おお、いつになく、なんと気の利いたセリフ!
お、ありがとう、とどんぶりを差し出したところ、とらちゃんは漫画に出てくるような山盛りご飯をよそってきて、「残しちゃだめですよ」とだめ押しの一言を突きつけたのです。

子どもたちの手前、残すわけにもいかず、かといっておかずもなくなっちゃったので、お醤油かけて食べましたが、その晩から丸一日、ひどい下痢に悩まされることとなりました。

とらちゃん、ものごとはなんでも、ほどほどにね。

さて、その日の晩のことです。私は、代表とIコーチと相部屋で、別名「いびき部屋」というところで腹痛に悩まされながらもスヤスヤ眠っておりました。と、そこへ真夜中に飛び込んできたかいとくん、しこたま私の顔を踏んづけて、私と代表の間にもぐり込んで、寝始めました。

かいと、どうした?と訊くと、
「おしっこの帰り」
との答え。よくわからないまま、かいとくんはおじさん三人にかわいがられ、頭なでられたりおなかトントンされたりしながらぐっすり眠っていましたが、明け方、目が覚めて自分の部屋じゃないことに気づき、自分の部屋に戻っていきました。

翌日、きいてみると、
「ねぼけたの」
との答え。

かいとくん、君は将来大物になるよ、しかもかなりの。
おじさんが保証しよう。

そんなこんなで、みんな真っ黒に日焼けして、無事に帰って参りました。
お手伝いしてくださったお母さん方、本当にありがとうございました。

2016年7月11日月曜日

主役

こんにちは。サクラのひらおです。

私の子どもが小学生の頃、学芸会に行くと、会の冒頭で校長先生やPTAの会長さんが
「みんなが主役というわけではないのが残念ですが・・・」
というような挨拶をされていました。

校長先生たちの挨拶を聞きながら、なんでそういう風にしか言ってくれないかなあと
残念に思っていました。

学芸会が終わって、その日の晩ご飯を家族で食べるときは、きっと学芸会の話題になるでしょう。
そのときは、どんな脇役をやった子どもだって、家族の食卓の主役のはずです。。

校長先生の挨拶には、「ぜひ今夜は、晩ご飯の時に学芸会のお話を家族でしてくださいね」というひとことがついていればよかったのに、と残念に思えたのです。

野球にも、エースや4番バッターという、「チームの主役」の役割を担う子がいますし、
一方で、目立った活躍ができなかった子もいれば、試合に出られない子もいます。

でも、その子たちが家に帰って、今日の試合でゴロをさばいた話や、ファウルボールを追いかけた話、試合前のキャッチボールでボールが上手に取れた話を、鼻をふくらませて、一生懸命話してくれたら、やっぱりその子が家族の主役です。

子どもたちにとって、野球をやる喜びは、なにもグランドだけではないはずです。家に帰って、家族に野球の話を聞いてもらうこと、そこでちょっぴり威張ってみることも、大きな喜びの一つなのではないでしょうか。

昨日は大島連盟のママさんソフトボール大会でした。主役は、ママさんたちです。
家に帰ってから、ママすごかったね、と言われたり、おつかれさま、とパパからビールを注いでもらったりという光景があちこちのおうちで繰り広げられたのではないかと思います。普段聞き役に回っているお母さん方も、昨日は鼻をいつもより少し広げて、威張ってみてもよかったんじゃないかな。




2016年6月22日水曜日

野球の持つ力

みなさま、こんにちは!サクラの平尾です。

私がサクラのコーチになってから、今年で13年だそうです。
当時小学2年生だった長男を連れて行って、そのままコーチになったのですが、
その長男もすでに20歳。時の経つのは速いものですね。

サクラの指導者では、10年以上の指導者は現在9名います。
なんや、おっさんばっかりやな、とか言わないでくださいね。
20代の指導者も2人います。うち一人はサクラのOBで、彼が小学生のときに私が初めてのキャッチボールの相手をしました。

世代が巡って、いろいろな年齢の指導者がサクラにかかわり続けるというのは、サクラの魅力、ひいては野球そのものの魅力なのだと思います。

私自身は、小学1年生で野球を始め、グローブを抱いて寝るほど野球にはまっていました。
当時は木製バットだったのですが、便所につるすとよく飛ぶようになると聞いて、それも実践しました。素振り、壁当て、草野球と、野球一色の生活。好きな歌は「燃えよドラゴンズ」。野球がうまくなるためには、少々の脳みそを提供しても構わないと真剣に思っていました。

そして子どもが生まれ、キャッチボールを教え、その子がサクラから高校野球に進み、その成長を見守り、学童部で子ども達と野球をやる日々。

甲子園には行けなくても、夢だったプロ野球選手にはなれなくても、それでも、野球との出会いは私の人生を本当に豊かにしてくれました。
(妻と出会ったことも人生を豊かにしてくれました。念のため申し添えます←大切)

もちろん、野球でなくてもよいのかもしれませんが、子ども達には、何かひとつ、心底好きな物を持っていてほしいと思います。子ども達が、野球をやっているときの嬉しそうな表情をみるのが私の楽しみです。

なんでこんなに長く野球やってるのかな、と振り返って、自分の幸せをあらためてかみしめている、今日この頃です。

2016年5月23日月曜日

「じゃあね、バイバイ」

子どもってすごいな、と思うことの一つに、切り替えの早さがあります。

どんなにケンカしても、別れ際には
「じゃあね、バイバイ」
と手を振り、翌日にはケロッとしています。

これが我が家の夫婦げんかだったら、一週間は口をきいてもらえません(泣

試合に負けて悔し涙を流しても、少し経つと元気いっぱいに走り回っています。おまえたちホントに悔しいのかよ、と言いたくなるのをぐっとこらえて、子どもの目線でみてみると、ホッコリします。

自分も子どもだった時代があるんだよな、忘れちゃったけど。
少年野球を指導していると、子どもたちにいろんなことを教わります。

それにしても、うちのかあちゃん、今度はいつ口きいてくれるんかな。。。

2016年5月3日火曜日

江東大会とイチゴ狩り

みなさまこんにちは。サクラ野球クラブのひらおです。

サクラ野球クラブのホームページが新しくなりました!
このブログもなるべくマメに更新しますので、どうぞのぞきに来てくださいませ。

さて、本日は江東大会の準々決勝が行われ、元加賀さんに0-8と完敗してしまいました。
敗れたとはいえ、ここまで勝ち進んだことで、子どもたちには自信になったのではないかと思います。

明日は前から予定していた親子バーベキュー大会です。

が、ちゃんと練習はありますよ!選手のみんなはきちんと練習してから楽しもうね!

江東大会の後は、城東大会がすぐにやってきます。
上部大会進出目指して、またがんばりますので、みなさま、応援よろしくお願いします!

追伸
我が家では家族はそろってイチゴ狩りに行ってしまいました。
お父ちゃんはどうせ野球行くんでしょオーラがすごくて、「江東大会だからイチゴ狩りになんか行ってられへん!」と大見得を切ってしまいました。まだ帰ってきません。家出しちゃうぞ。